2017-09

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FCS旅団

 米軍が未来戦略として打ち出している軍事改革の本命といわれているのが、この歩兵強化システムを中心としたFCS旅団である。当初一個旅団350名から編成が開始され2020年代には一個旅団3500名ほどに拡張したうえで35個旅団まで保有する構想を米軍は発表している。

 一人一人の歩兵が情報端末と情報収集具を装備し、情報を共有しながら戦う。
先日衛星放送でこの装備を持つ実験部隊の公開訓練が放送されていたのだけど、小隊レベル(40名前後)で無人偵察ヘリコプターや無人偵察車などを所有していた、それぞれの偵察具はバックパックで担げる程度の大きさと重量のものであり、携帯性と展開力に非常に優れたものである。



無人偵察ヘリコプターをとばし全体像を捕らえ、つぎにラジコン戦車を少し大きくしたような無人偵察車を先行させ、ヘリコプターから送られてくる画像で捉えきれないもの影や室内などを偵察する。

ここで敵を発見し人質や民間人がいないなどという情報を確認するとはるか後方40キロから打ち出されるエクスカリバーというGPSつきの155mm砲弾で特定された建物だけを破壊する。(直角に近い角度で落ちてくるために砲撃のための障害物は存在しない)その後に得られた情報で隊員たちは、敵の情勢を無人偵察具によって確認しながら、優位な包囲網を展開し、包囲網を圧縮していく(事前攻撃と入念な情報収集により、包囲網自身もちいさなものとなる:不必要に大きな包囲網は敵情が分からないためにおこるものである)

また、周囲ではヘリコプターや航空機からばら撒かれ地中に食い込んだ杭型音響センサーが警戒網を張る。戦車や増援の部隊が近寄ってくればそのセンサーにめがけて砲撃や空爆をはるか後方からおこなう。

弾薬等物資の不足が出れば、大型無人ヘリコプターや管制センターで管制された無人車両が物資を運び込み負傷者を運び出す。そして撤退するときにはそこには無人攻撃兵器を配置する。いままで敵地確保のためにおおくの人員がさかれていたのだけれど、新しい無人兵器は映像センサーや音響センサーを利用し近寄ってくるものが敵か味方かを判断して攻撃を加える。相手が車両ならばとびあがりその戦車にめがけて炸薬弾を発射し、歩兵ならば爆裂弾、暴徒ならばゴム弾を発射する。必要ならば歩兵部隊を派遣するか無人車両で攻撃を加える。あるいは非致死性の兵器を利用して集団化を未然に防ぐ。(この非致死性の兵器はミリ波をりようするものであり皮膚の二ミリから三ミリの深さにある水分の温度を急激に上昇させ全身がやけどをおったような痛みを生じさせる兵器)

こういった兵器群と戦術の開発は米軍が軍事ドクトリンを大きく変更させたということに他ならない、今までは点と線さえおさえれば、あとは開放された土地であり、その土地には味方しかいなかった。しかし、彼らが直面しているアフガンやイラクでは大きく事情が異なる。まさに点と線いがいは敵地なのである。初期に点と線をおさえる大重量部隊をつかい、その後にこうしたFCS旅団のような面制圧や浸透作戦をおこなうことを企図しているといってもいいだろう。

浸透作戦とは第一次世界大戦時にドイツ軍が採用し、第二次世界大戦以降では日本軍が勇名をはせた戦術である。相手に察知されずに前線を突破し敵と錯綜しながら戦う。非常に効果的な手段ではあるが、補給や情報伝達などに不備があるために攻勢は短期間しかつづかない。また、支配力も長く続かない。そのためにドイツに対したフランス軍、第二次世界大戦に日本に対したアメリカ軍は攻勢防御(再編成の速度を速めることを主眼とした奥行きの長い防衛網)を利用して戦況を逆転させた。
持久力の無さという欠点を無人兵器群や無人輸送網で補完した。それがFCS旅団であり、浸透作戦を現代によみがえらせるための戦略変更であるといっても良いだろう。

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